ケガと弁当は自分持ち

 公園に設置してある遊具でケガをしたとします。「安全に配慮してつくられていないからだ」
と、管理責任を追及し、遊具を設置した行政や遊具をつくったメーカーを訴えるなどします。
するとどうなるか。管理者側は「こちらの注意を守らない場合は責任をもてません」というこ
とになっていきます。
2013年現在、ブランコや滑り台が「この遊具は6才〜12才向けです。それ以下のお子さんが遊ぶ
場合は保護者がついていてください」というような内容の注意書きだらけではありませんか?
指定された年齢のこどもならケガをしないわけでもありません。多分、この年齢になれば、スリ
ルを楽しみながら危険を察知して動くという判断ができるはず、という意味で書かれているかも。
と深読みしないではいられない内容の注意書き。面白そうなことほど、禁止されています。
 人間はオギャーと生まれたそのときから、今自分にできないことへの挑戦を繰り返して成長し
ていきます。今の自分にできないことができるようになる過程は、からだも心も少しずつ傷つい
ては癒されるくり返し・・・。そんなこども達を見守るのも、ときにはしんどいけど、私たちも
そうして育ってきたはず。危険を冒さなければ、育つことはできないのです。そして、見守りや
遊び場づくりを通して、大人も一緒に成長していけるように思うのです。